こちらのお宅は、年に1回程度、台風などの強い風雨の際に雨漏りをする状態であり、建築した会社が既に存在していないことから、当社へとご相談いただいた現場でした。

目視にて現状確認をさせていただくと、雨仕舞に問題があると思われる箇所が何箇所もあり、さらに、外壁に使われている窯業系サイディングの塗り替えやシーリングの打ち替え等が、築後一度も行われておらず、シーリングの破断やサイディングの反りなど、全体の劣化が著しい状態でありました。

そこで、外壁の状態と耐久性に関する所見を正直にお伝えするとともに、お客様の今後の生活スタイルについての質問もさせていただきながら、今後の方針についてのご提案をさせていただいたのです。

1. 一時的な補修工事：全面塗装とシーリングを行う（期待耐用年数5年程度）
2. 根本的な部分からの雨漏り修理：外壁サイディングの張り替え（2次防水からやり直す工事）
3. 今後の建て直し等を検討する：要するに工事を行わない

お客様にもじっくりご検討いただいた結果、根本的な雨漏り修理をご依頼いただいたのですが、併せて耐震診断と耐震工事、室内の改修工事等についてもご依頼いただきまして、数ヶ月と言う長期の工事となりました。
また工事に際し、気遣いなど私の至らない部分についてご指摘やご指導をいただいたり、お客様自身のデザインセンスの良さを存分に発揮してくださったりと、大変恥ずかしながら多くの勉強をさせていただいた現場でありました。