屋根や外壁の塗装工事

押出し成形セメント板

どんな素材なの?

押出し成形セメント板は、住宅にはあまりなじみの無い素材ではありますが、意匠を気に入った設計者の希望により、使用されているケースが多いようです。

セメント素材であるため、劣化をすると、非常に吸水しやすい素材となるのが大きなネックなのですが、一時期目にしたラムダサイディングを無塗装で張られるケースなど、まさにこれが該当します。

基本的に、この素材を無塗装で放置するというのは、間違いでは無いかと思うぐらい、数年で吸水率が高くなり、十年以上経過すると、吸水により「ムラだらけ」の色合いとなります。

また、吸水率が高くなるという事は、セメント質故に、中性化していくため、当然のことながら、強度が低下していくことを意味するのです。

押出し成形セメント板

無塗装のまま一定期間放置された押出し成型セメントは、下塗りに高い浸透性を持つ強溶剤塗料を用いて、板自体を固める必要が生じます。

劣化に進行度合いにもよりますが、下塗りを5~8回程度塗り重ねないと、素材表面まで固めることが不可能な場合もありますので、劣化の度合いを十分に見極めなければなりません。

塗装工程

塗装工程

1.高圧洗浄による表面の清掃

2.シーリング(コーキング)打ち替え

3.シーリングの乾燥期間を設ける

4.下塗り1回(下地に深く浸透し、素材を固める強溶剤の下塗りを最低2~3回塗りは必要)

5.上塗り1回目

6.上塗り2回目

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