モルタル素材の場合、近年の建物で無い限り、通気溝法を採用されているケースはまずありません。
そこで、表面にひび割れ(クラック)が生じると、雨水の浸入口となることで、雨漏りに至る場合がありますし、雨漏りをしなかった場合においても、下地のラス網に錆が生じてしまったり、モルタルを中性化させてしまうこともあるため、ひび割れ(クラック)を処理することが重要です。
ひび割れ部分については、ヘアークラック(髪の毛のような小さなひび割れ)程度であれば、厚付けする下塗り材を用いることで、覆い隠すことが可能です。
しかし、ミリ単位のクラック(構造クラック)については、Vカッター・Uカッターなどのダイヤモンドカッターにより、クラックに沿って約6~8ミリ程度の溝を掘り、そこにシーリング材を充填し、クラックを生じさせた力を吸収させる必要が出てきます。
また、モルタルは、アルミサッシなどとの付着性は期待できないことから、サッシ周りのシーリングは必須となります。
1.洗浄
2.乾燥
3.シーリング(コーキング) サッシ廻り等のシーリング(コーキング)打ち
4.クラック部分の処理 クラック部分のVカット及びシーリング充填
5.補修部分処理 Vカット部分を周辺と違和感ないように模様合わせ処理など
6.下塗り
7.上塗り1回目
8.上塗り2回目