2009/06/17
今回塗り替え中のお宅では、屋根材が割れやすい形状のもの。
一般的なカラーベスト/コロニアルは、下のような形状になっているため、一応は割れなどに対してはあまり神経質にならなくてもOK。
それに比べ、アーバニーという商品は、下のように一枚の板に切れ目が入ることにより、強度が変わってくるという事があるのです。
※どちらの図も、屋根や外装材の最大手であるケイミューの商品です。
そして平板屋根材で、なぜ強度が問題になるのか?と言うと、重ね葺きされた下に釘があることから、その釘頭によって天秤状態になり、切れ目のない平板屋根が全体で強度を保つ事が出来るのに対し、切れ目が入ったアーバニーは、その切れ目部分から割れてしまうというトラブルが多いのです。
ちなみに、上の図の商品などは、随分と厚みが増しているので、非常に割れにくくなっていると思うのですが、今から10年前後前の製品は、厚みも今ほどでは無いのです・・・・・。
その割れやすさは、おそらく新築の時にもネックになっていたと思われ、屋根の上で目を凝らすと割れた跡が確認できたり、割れたであろう屋根材をシリコンシーリング(コーキング)で接着するという、見えにくい細工が施してあったのです。
もう少し、なんらかの方法が無かったのか?とも思うのだが・・・・、ということで、今回は割れの部分を速乾エポキシパテで接着し、塗装することに。
なんとも割れやすい形状は、デザインと引き換えになかなか厄介なものである・・・・・。
2009年06月17日はまぞうブログより記事移動