塗り替え中のお宅から、雨の前に取り外してきた戸袋があった。
戸袋とは、雨戸付きアルミサッシにて、雨戸を収納する部分であり、その鏡板部分は、アルミ製飾り板となっている高級版と、鋼板を使用した普及版があり、その比率はおそらく0.5:9.5ぐらいで、ほとんどが鋼板タイプである。
この戸袋の鏡板は、枠のアルミが殆ど変色しないのに対し、濃色となっている鋼板の色あせが目立ったり、腐食をしたりして、塗装をするか?交換するか?と言う選択肢があるのです。
どちらが良いのかは、それぞれの状況によって判断されるのですが、今回のお宅は、塗装という選択をしたのです。
この鋼板部分、ほとんどの製品は凹凸があるため、刷毛で塗ろうとしても、刷毛の跡はもちろんの事、枠の奥を塗ろうとすると、どうしても塗料がそこに溜まってしまい、あとからその塗料が垂れてくるという、なかなか厄介なもの。
その厄介なものを、意識を集中し、刷毛跡を残さず溜まらないように塗る事自体、技術的には可能な事なのだが、そこまでの時間コスト考えると、新品交換を考えた方がよくなるのです。
そこで私のところでは、サンドペーパーでケレン・清掃を行った後、倉庫に持ち帰って吹き付けで仕上げているのです。
吹き付けにすることで、凹凸の奥もしっかり入るし、仕上がりも綺麗な状態。
ただし、私のところの吹きつけ機は、小型温風吹付け機であるため、微粒子の状態にならず、多少の吹き付けによる凹凸はでてしまうのだが、それでも刷毛で作業するよりは綺麗で早いのです。
ただし、仕上がりはともかくとして、今回使用した塗料が思いのほか臭く、そちらのほうがよほど大変であった・・・・・。
2009年06月07日はまぞうブログより記事移動