塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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毛細管現象

昨日お伺いしたお宅は、雨漏りでお困りの現場。

原因がはっきりしないまま、相当な時間が経過していたのだろうが、今まで現場確認をした業者は、屋上防水が悪いと断言していたらしい・・・・・。

 


こちらのお宅は、ハウスメーカーの建物で、確かに屋上は陸屋根となっている。

雨漏り=屋上防水 と短絡的に結びつけたい気持ちはわからないではないが、少なくとも、お客様から状況説明を聞きさえすれば、おのずと答えが見えてくるのです。

雨漏りは、

①雨が降れば必ず漏ると言うわけでは無い。

②風の向きによって、特定方向であれば、少雨でも漏るときがある。

③大雨であっても、風がなければ漏る事は無い。

 

 

ここまで情報があれば、もう答えは目の前にある!!

ただし、必ず周囲全体を見回し、可能性の消去法にて推測を繰り返すと・・・・・、見つかったのは、サッシ周りのシーリング(コーキング)部分の、とても怪しいヶ所。

 

2110221-s.jpg

 

 

ためしにシーリングを、外壁側のみ切って引っ張ると、いとも簡単に取れてきて、水に浸されたように濡れている下地材木が見えてきたのです。

 

2110222-s.jpg

 


これで答えが出揃い、その結論は、

「原因として考えられるのは、サッシとシーリングが剥離した部分があり、雨水がその隙間から内部へ吸い込まれる、毛細管現象を起こした事。」

 

 

シーリングの隙間と言っても、目に見えるほど大きな隙間ではないのですが、その小さな隙間こそ、雨水を引き込むには最適な大きさとなってしまうのが、毛細管現象の特徴なのです。

もっとも、シーリングのみに止水を頼っていると言う建物の作りも、大いに問題があると思うのですが・・・・・。

 

 

2009年10月22日はまぞうブログより記事移動

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