2010/03/28
防塵丸ノコの登場により、気兼ねなく珪酸カルシウム板を切断して、復旧作業が進んだ本日。
作業的には問題無くなったのだが、本当にケイカル板(珪酸カルシウム板)の破風で良いのだろうか?と疑問に思ってしまった・・・・・。
こちらの現場では、屋根・霧除けともに、破風・鼻隠しにケイカル板が張られている。
ぱっと見、3枚のケイカル板を重ねて張っているように見えたのだが、実際には、胴縁で下地をふかすという、なにか、かえって面倒にも思えるような仕上げをしているのです。
しかし、新築時にされている塗装は、見た感じ、オーソドックスな水性艶消し塗料のように見え、当然のことながら、シーラー(プライマー=下塗り塗料)を塗った形跡は皆無である。
となると、防水性も無い状態で、ケイカル板が雨が掛る部位に使用されているという事を意味するのです・・・・・。
そりゃあ、年数の経過に伴い、表面が「ぼそぼそ」になるのも納得である。
そもそも、破風や鼻隠しにケイカル板を張るならば、
①目地を少し透かしてシーリングを打つべきだろう
②シーラーで基材に浸透させて固めるべきだろう
③耐候性のある上塗りを使用すべきだろう
と考えるは普通であり、それがセオリーの筈。
だが新築時には、そのようなセオリーも、予算という言葉に包み隠されてしまい、色だけついていればと言う事になるのだろう。
そういう事を考えると、何工程かの処理の必要な素材は、完成度に大きなバラつきがあるため、使うべきではないのだろうと思うのです。
2010年03月28日はまぞうブログより記事移動