本日は、現場を二つにわけ、同時進行。
そのひとつの現場は、三ヶ日町の塗り替え現場なのだが、本日はサッシ周りのシーリング(コーキング)打ちである。
今回の現場は、モルタル掻き落としの現場なのだが、そもそもモルタルとサッシの接着はまったく考えられない。
最近の建物ならば、モルタル層の下に入るアスファルトフェルトと、サッシ周囲に施工されるブチルテープによって、とりあえずの下地への吸水の可能性は低くすることができるのだが、さすがに築20年となると、ブチルテープは入っていない。
まあ、実際に雨漏りをしている訳ではないのだから、問題は無いのだろうが、今回の塗装を契機に、不具合の箇所となってはいけないので、安全を考えての施工なのである。
しかし、この安全対策、むやみやたらにサッシ周囲をシーリングしてはダメなのである。
それは、外壁下地へ雨水の浸入を想定すれば、おのずとその危険が理解できるのだが、案外、シーリングを打つと言えば、やたらに打ちまくる業者も居て、これが困りものなのです・・・・・。
もちろん、外壁に塗装に際し、下地へ雨水が浸入しないように、強固に外壁防水を施すという考え方が無いわけではないのだが、「万が一入ったらどうなる?」と言うことを考えて、施工するのが基本中の基本となるのです。
そこで今回も、やたらにシーリングを施工するのではなく、どの部分へシーリングを打ち、どの部分を除外するのかを十分に考えての施工を行っているのです。
ちなみに、シーリング材は、2成分形変性シリコンのNB(ノンブリード)タイプを使用。
これは、シーリングの上にかぶる塗膜が、シーリングの大きな収縮や建物の動きによって負荷が掛かり、割れてしまった場合でも、耐紫外線性を考慮したもの。
また、シーリングに含まれる可塑剤によって、塗膜表面にブリードがおきないように、ノンブリードタイプを製品を選択しているのです。
こうして、一日掛けてシーリングを施工。
ようやく塗装前の下地処理が完了である・・・・・。
2010年07月31日はまぞうブログより記事移動