2017/08/30
今月の日経ホームビルダー2017年9月号では、連載記事の執筆とともに、特集記事への協力もさせていただきました。
今回協力した特集とは、 雨漏り続出!「パラペット」「&バルコニー」 です。
目次には “標準納まり”不在、勘頼みで事故多発
ともタイトルがつけられております。
今回の特集は、タイトルの通り、パラペットやバルコニーのトラブル事例に焦点をあてた記事となっています。
雨漏りの原因としても、結露の原因としても問題が多い部位にも関わらず、標準納まりについては、正直な話、とても曖昧なまま施工され続けてきた部位であります。
また、この曖昧さのなかには、新築工事の際に建物の耐久性についての概念が欠如し、先々を予見することが出来なかったことも、トラブルが頻発していた大きな理由となっていると感じております。
特にパラペットについては、パラペットの天端部分についての問題点も多いのですが、新築時に目の前の防水についてのみに意識が向いてしまっていることも多く、これも大きな問題となっています。
そこで弊社でも、ここ10年ほどの修理事例から先々予見される劣化の可能性や、その劣化がもたらす腐朽の可能性や、腐朽を意識することによる雨水浸入対策の不備など、これら状況を踏まえ、部材メーカーの実験にも協力させていただきながら、この問題点と向き合ってきました。
今回の記事では、各分野の知見豊かな識者の方々のコメントやデータも掲載され、住宅実務者にとって、役立つ記事になっていると思います。
たいへん役に立つ特集記事としてまとまっていると思いますので、ぜひともご覧ください。