2018/01/30
日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2018年2月号) のお知らせです
今号のサブタイトルは 「横引きドレンは危険だらけ
」です
今号でもFRP防水のバルコニー(ベランダ)において起きた雨漏りトラブルについて取り上げましたが、今回のトラブル事例はドレン(排水口)に関わるものです。
この事例の現場は、バルコニー(ベランダ)とは言うものの、ここは出入りができる部位ではなく、さらにバルコニー内部を目視できる建物形状おはなっていませんでした。
このため、横引きドレンの不具合だけでは無く、落ち葉の堆積により排水しにくい状態になってしまっていたことで、さらに被害拡大に繋がっていたように思われる現場でした。
さらにこの現場の問題として、今回の号であまり触れていませんが、屋根に掛かる樋の排水の一部も、このバルコニーに導かれおり、大量の雨水を防水内部に集中させていたので、新築時から脆弱な状態となっていたドレン接合部分に、大変大きな影響を及ぼしていたのです。
このように、一見小さなトラブルであろうことが、後に大きな被害に繋がるという、複合的な雨漏り事例の典型例のような現場なのですが、一方でお客様はもちろんのこと、施工者も雨漏りを望んで建物に関わることはありえません。
しかし、現場の納まりについて疑問をもつことなく、ただただ与えられたことだけをやっていては雨漏りの「目」が無くなることは無いと思うぐらい、建物というものは、工事について繊細さも要求されるものだと考えています。
そんな思いも込めた今回の連載記事、ぜひご覧ください。