2018/02/28
日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2018年3月号) のお知らせです
今号のサブタイトルは 「掃き出し窓は雨漏り多発地帯」です
雨漏り事故の相談が多い部位であるバルコニーについて取り上げていますが、今回の号では、バルコニーの掃き出しサッシに絡む雨漏り事例について紹介しています。
こちらの現場では、FRP防水のルーフバルコニーに「スノコ」を敷き詰めていたのですが、そこを意図した設計だったためか、スノコとサッシが同じ高さになっていました。
室内についてもサッシと同じ高さとしていましたので、バリアフリーを意図した設計だったのでしょう。
しかし、スノコを敷き詰めるために掃き出しサッシの前に防水の段違いを設け、さらに防水床面とサッシ下端が大変近く、さらにサッシ自体の構造からも雨漏りを誘発しやすい納まりになっていたという、起こるべくして起こった雨漏り事例でした。
この現場では、サッシとFRP防水取り合い部にシーリングが充填されていたので、サッシの取り付けを先行した可能性もありますが、シーリングの劣化により雨水が浸入してしまう形状になっており、シーリング防水に頼るしかないという状況が、さらに事態を悪化させる要因となっておたのでした。
このようなバルコニーの納まりは、住宅に関わる実務者であれば危険度が高いことは十分かるはずなのだが、それが認識されない設計がなされ、かつ施工されてしまうことに、大きな危機感を持っています。
このような事例について紹介している今号の連載、ぜひご覧ください。