塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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掻き落し

本日は三ケ日町の塗り替え現場にて、外壁の高圧洗浄。

軒裏には化粧垂木、外壁はモルタル掻き落としと言う和風住宅なので、洗う面積はそんなに大きなものでは無いのだが、洗浄にはとても気を使わなければならない現場である。

 

 

では、いつもは気を使わないのか?と言う訳では無いのだが、気を使うポイントが大きく違うのが、この和風住宅ならではなのです。

そのポイントの一つ目、化粧垂木の出た軒裏は、しっかり洗浄して、埃を洗い流したいのだが、洗浄水を当てる角度を考えなければ、室内を水浸しにしてしまう可能性が・・・・・。

 

 

もうひとつのポイントは、掻き落としの外壁。

モルタルの掻き落としは、建材と違って表面強度はそれほど高いものではないのです。

また、そもそも給水性の高い素地となるため、経年の給水によってしみ込んだ藻・カビなどを洗い流す際にも、やはり洗浄水を当てる角度や強さを誤ると、ぜんぜん奇麗にならないか?もしくは、必要以上に掻き落としの表面を痛めつけてしまう事も・・・・・。

 

 

そんな現場では、気を配りながらの洗浄を作業を終えると、すぐさまメッシュシートをすべてパイプに巻きつけて風通しと日当たりを確保。

これは、モルタルの乾燥をよりよくするための作業なのですが、そもそも給水性の高い素地なので、次の工程に向けて、十分に乾燥させる必要があるのです。

もし、乾燥状態が不十分であると・・・・・、それこそ、先日のブログに記したブロック塀の塗膜膨れにように、塗装面の大きなトラブルになりかねないリスクがあるのです。

 

 

それにしてもさすがモルタル掻き落としの外壁、洗浄後1時間以上経過しても、乾く様子が見えない・・・・・(苦笑)

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2010年07月26日はまぞうブログより記事移動

出窓屋根の修理(RC造)

先日、なぜ・・・・・?と思わせる出窓の不具合を目の当たりにした雨漏り修理現場。

この現場での対策を、本日からスタートさせた。

 

 

今までの経験の中で、出窓やその周囲での不具合は数々見てきたが、今回のような屋根部分が浮き上がるというケースは初めて。

 

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出来ることならば出窓そのものを交換してしまいたいのだが、現実的に無理がある。

そこで、雨漏りのリスクを回避するため、そして今後の維持管理を考慮した方法を選択しなければならないのです。

 

 

そして行った方法は、板金で既存屋根を覆うというもの。

 

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外壁との取りあいには相当神経を使わなければ、雨仕舞的に無理が生じてしまう方法なのだが、かと言って出窓の交換は出来ないし、シーリング(コーキング)で何かできるというレベルの話ではないのです。

それでもこの方法を選択するのは、ほかに後々の安心を担保できるであろう方法が見当たらないから。

 

 

ただし、屋根が浮き上がるというイレギュラーな状況でなければ、もう少し何かしらの方法はあったので、そういう意味では、建物に大きな瑕疵が仕込まれていたと言う事になるのですが・・・・・。

 

 

2010年07月17日はまぞうブログより記事移動

FRP防水の膨れ

本日は朝イチから、まだ築7~8年ほどしか経過していないお宅へ。

こちらは、バルコニー(ベランダ)のFRP防水が膨れてしまっている状態で、お客様からご相談いただいた現場である。

 

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築7~8年と言えば、品確法施行後のお宅だし、通常ならば新築した会社の保証が受けられるはずなのだが・・・・・。

しかし、肝心の保証をすべき建設会社がすでに倒産してしまっているのです。

と言うことで、お客様にとって困った案件なのだが、逆転の発想で、雨漏りを起こしているわけでは無いと割り切れば、防水を直せばよいのだから、そのように考える方が良いのだろう。

 

 

こちらの現場は、FRP防水層が膨れており、見た目にも表面に膨れている状態がよくわかる。

 

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ちなみにこのようになる原因は、おそらく施工時に下地へ水分を含んでいたもの。

下地に含んでいた水分は、防水層に覆われて逃げ場を失い、熱せられて水蒸気となり膨張、そして水蒸気が防水層を押し上げてしまったと言うわけなのです。

そこで、浮いた部分の防水層を切断・撤去。

 

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まずは下地状態のチェック。

さすがにこれまでの年数の経過により、下地に水分が残っていると言うことは無かったが、下地ケイカル板を留めている釘は、水分のあったことを証明するように、しっかりと錆びている・・・・・。

こうして、防水補修の下地準備が完了したのです。

 

 

2010年05月28日はまぞうブログより記事移動

DIY屋根塗装

現在塗り替え中のお宅では、建物の塗り替えと同時に、お客様自身によるDIY塗装も進んでいる。

そもそも、工事の発注を頂いた際に、ご自分で倉庫の塗装をしてみたいとのご相談を受けていたのですが・・・・・。

そんなご相談を受け、一緒に作業が出来そうな時期などを調整していたら、見積もりから、あっという間に2年の歳月を頂くこととなってしまい、今年のGWに照準を合わせたのです(汗)

 

 

そして作業が始まってみると、お客様自身の飲み込みが非常に早く、こちらがアドバイスをさせていただくと、すぐさま実行に移していく。

まずは、GW中の木部のオスモ塗りだったが、今回は屋根カラーベストの塗り替え。

 

 

もちろん、そのままでは縁切りをはじめとした作業の詳細はご存じない。

それをご説明させていただき、基本的には、ほんのちょっとだけ見本を見せるだけで、あとは説明をするだけなのです。

すると、ご主人さまだけでなく、奥様もご一緒に作業。

基本的に手先の器用なご夫婦であり、楽しみながら進んでいくのです。

 

 

まずは、色を決めていただいたのだが、こちらは当社の在庫の中から選択。

水谷ペイントのマイルド浸透シーラーを1回塗り。

タスペーサー03を挿入。

水谷ペイントのハイパー遮熱(プラチナ)を2回塗り。

それぞれ、刷毛、ローラーを手に持ち、ご自分たちで作業をされたのです。

 

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そりゃあいくら器用だからと言っても、慣れない作業に手やズボンは汚れているのだが、それでもご自分たちでやり切ったのはすごい事である。

今までDIYは、「上手くいかない可能性のほうが高いのでは?」という認識もあったのだが、今回のように器用で根気のあるお客様ならば、必ずしも当てはまらないのだと言う事が、良く判ったのでありました・・・・・。

 

 

2010年05月09日はまぞうブログより記事移動

膨れの原因は?

雨降りの本日、事務所で仕事をしていると、知り合いの外溝工事屋さんから電話が入った。

「ブロック塀の塗装が膨れるのはどうして?」と・・・・・。

 

 

話を聞いてみると、お客様から相談があったとの事で、現場へ行ってみると、それはもうブロック塀の塗装がボコボコに膨れていて、びっくりしたらしい。

可能性の話、対処方法の考え方を伝えたのだが、聞くと、現場はウチから10分程度の場所。

あれこれ様子を聞いているよりも、現場で状態を確認した方が早いので、すぐさま確認に向かったのです。

 

 

現場へ到着し、一目見て膨れの原因が確定・・・・・。

そんな簡単に確定など出来るものか!!

と、普通ならばなるのだが、今回のケースは、誰が見ても同じ答えにしかならないような原因なのです。

 

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これは、ブロック塀に単層弾性を塗った事で、下地からの水分の蒸発を阻害してしまい、その逃げられない水分が熱により水蒸気となり膨張。

その膨張によって、塗膜を押し出してしまう事が、今回の膨れの原因なのです。

 

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そもそも、ブロック塀に単層弾性を塗ること自体、無理があるのだが、さらにこちらの塀の場合、片面だけ塗装されているという、何をしても無理という状況。

もっとも、おそらく下地調整すらまともにやらない状態で塗ったのだろうと想像するには、なんら難しく無い塗装面の状態。

 

 

こうして、ブロック塀の塗膜は膨れてしまうのである・・・・・。

それは、大きな間違いのもとに、このようになってしまったのです。

 

 

2010年05月07日はまぞうブログより記事移動

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