塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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DICと日塗工

いよいよ工事が始まった3000㎡の大型現場にて、色選びが進んでいる。

 

 

工事着工前に決まったのは、建物のおよそ半分を占める白い部分。

これについては、白という汚れの目立ちやすいものを、どんな塗料を選択すれば汚れにくくなるのか?を考え、艶ありの塗料、3分艶の塗料の2種類を最終候補としたのです。

そして決定したのが、3分艶の「<a href="http://www.toso-nano.com/" target="_blank">ナノコンポジットW</a>」

 

 

 

そして、さっそく白の塗装がスタートしたところで、次の準備として色選びが始まったというわけ。

今回の打ち合わせで色見本を作成する事になったのは、DICと日塗工の見本帳から、それぞれ2色づつ。

DICの見本帳とは、DIC(旧 大日本インキ)と言う会社の発行している印刷インクの色見本帳のことで、カラーガイド1セットで、およそ600色の色見本にて構成されているのです。

一方、このブログでも何回も記している日塗工の見本帳は、塗料メーカーで構成される日本塗装工業会にて発行されているもので、こちらもおよそ600色にて構成というもの。

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ただし、塗料の色見本として塗料顔料の配合比が確立されているのは日塗工となるので、DICで指定した場合に作ることが出来る色は、あくまで近似値なのだが・・・・・。

それでも、デザインを選ぶ仕事に携わっていたりする方などは、DICを愛用されている方も多いのです。

そして今回もテスト塗りが決まった4色も、すぐさま塗料販売店に発注し、出来上がりを待つばかり。

順序よく、効率よく進めるためにも、順次打ち合わせを重ね、確実に決めていかなければならないのです。

 

 

2009年08月26日はまぞうブログより記事移動

テスト塗り

昨日、このあと始まる大型の現場用に、1回目のテスト塗りをしてきた。

今回のテスト塗りの内容は、「艶の違い」である。

 

 

建物のイメージを左右してしまう色選びなのだが、今回の建物は、いわゆる白い部分が多いため、汚れについてが気になるところ。

この汚れの主な原因である、いわゆる「雨垂れ」の筋が外壁に付着すると、白い部分は、中間色を使う部分よりも、非常に目立ちやすいのである・・・・・。

 

 

そこで、上塗り塗料の選択によって、なるべく汚れにくいものを選びたいと思うのだが、なにぶん住宅と違って、材料の総量も、そのコストも半端なものではない。

※ちなみに㎡数はおよそ3000㎡もある、ある意味とても特殊な現場

また、それらをクリアできても、本当に低汚染を考えるならば、塗料の主剤と硬化剤を混合する、2液型のものとしなければと思うのだが、実際問題として、何人もの職人が出入りする中で、材料を秤で確実に計量し、混練するか?と考えると、それも微妙・・・・・・・・・。

そして臭気の問題から、使用できる塗料は水性塗料に限定される。

 

 

と、ここまでを考えて頭に浮かぶ塗料が「ナノコンポジットW」

使用経験、経年変化なども見てきていると、1液型の塗料の中では、雨垂れに関してはなかなか優秀だと思うのだが、この塗料に関しては、艶が三分艶なのです。

落ち着いたマット調と言いますか、派手な艶は出ないが、底艶があるような感じと言うか・・・・・。

艶あり塗料に比べると、塗り替えた!!という感覚は、目立ちにくいかも。

 

 

そこで、艶あり塗料も1缶用意して、塗ってみたと言う訳。

 

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お客様にイメージを掴んで頂くためには、このようなテスト塗り、非常に重要な準備作業となるのです・・・・・。

 

 

2009年08月17日はまぞうブログより記事移動

出口を塞ぐべからず

本日は午後から、野口町で雨漏り修理。

こちらのお宅を建てた建築会社はすでに倒産し、雨漏りはしているが、どうしようか・・・と思案されていたとのこと。

 

 

確認の際に、簡易的に散水してみたが、1箇所10分程度であったため、あたりはつけつつも、いまいち感触が鈍い。

鉄骨の建物であり、外壁がサイディング、そして気になる部分があちらこちらにあるため、どこを中心に手を掛けるべきか、悩みどころなのです。

 

 

そんなお宅で、とりあえずシーリングの除去から工事をスタート。

当たり前の話である、サイディングの端末になる水切りとの隙間は、開けるのがセオリー。

もしここを埋めたいならば、上から進入経路をすべて塞いだうえでの話しだが、少なくとも雨掛りの少ない部分で、塞いでしまうのは、どうにもおかしな話。

そこで、まずはシーリングを除去したのだが、案の定、切ったそばから水が染み出してくるし、サイディングも水に浸された状態が続いていたことをあらわすように、粘土のような状態。

 

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ここを開けたことで、乾燥がすすめば、とりあえず原因の一つは無くなるだろう。

そもそも下地へ入った雨水の通り道も考えるのが、雨仕舞いの基本であり、なには無くとも、出口は塞ぐべからず。

 

 

そのほかの部分も何箇所かのシーリング(コーキング)を打ち、とりあえず外壁側の簡易補修が終了。

ただし、あくまで簡易修理にすぎず、根本的な修理をする際には、足場を組んで、バルコニーにかかるアルミテラス屋根を外したり、アルミ手摺りや笠木も外さなければならないだろうと思うと、なかなか悩みどころの多い現場である。

ただし、直らない(直せない)ものではないので、お客様には次の計画をたててもらおう・・・・・。

 

 

2009年06月25日はまぞうブログより記事移動

割れやすい

今回塗り替え中のお宅では、屋根材が割れやすい形状のもの。

一般的なカラーベスト/コロニアルは、下のような形状になっているため、一応は割れなどに対してはあまり神経質にならなくてもOK。

 

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それに比べ、アーバニーという商品は、下のように一枚の板に切れ目が入ることにより、強度が変わってくるという事があるのです。

 

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※どちらの図も、屋根や外装材の最大手であるケイミューの商品です。

 

 

 

そして平板屋根材で、なぜ強度が問題になるのか?と言うと、重ね葺きされた下に釘があることから、その釘頭によって天秤状態になり、切れ目のない平板屋根が全体で強度を保つ事が出来るのに対し、切れ目が入ったアーバニーは、その切れ目部分から割れてしまうというトラブルが多いのです。

ちなみに、上の図の商品などは、随分と厚みが増しているので、非常に割れにくくなっていると思うのですが、今から10年前後前の製品は、厚みも今ほどでは無いのです・・・・・。

 

 

その割れやすさは、おそらく新築の時にもネックになっていたと思われ、屋根の上で目を凝らすと割れた跡が確認できたり、割れたであろう屋根材をシリコンシーリング(コーキング)で接着するという、見えにくい細工が施してあったのです。

 

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もう少し、なんらかの方法が無かったのか?とも思うのだが・・・・、ということで、今回は割れの部分を速乾エポキシパテで接着し、塗装することに。

なんとも割れやすい形状は、デザインと引き換えになかなか厄介なものである・・・・・。

 

 

2009年06月17日はまぞうブログより記事移動

戸袋塗装

塗り替え中のお宅から、雨の前に取り外してきた戸袋があった。

戸袋とは、雨戸付きアルミサッシにて、雨戸を収納する部分であり、その鏡板部分は、アルミ製飾り板となっている高級版と、鋼板を使用した普及版があり、その比率はおそらく0.5:9.5ぐらいで、ほとんどが鋼板タイプである。

 

 

この戸袋の鏡板は、枠のアルミが殆ど変色しないのに対し、濃色となっている鋼板の色あせが目立ったり、腐食をしたりして、塗装をするか?交換するか?と言う選択肢があるのです。

どちらが良いのかは、それぞれの状況によって判断されるのですが、今回のお宅は、塗装という選択をしたのです。

 

 

この鋼板部分、ほとんどの製品は凹凸があるため、刷毛で塗ろうとしても、刷毛の跡はもちろんの事、枠の奥を塗ろうとすると、どうしても塗料がそこに溜まってしまい、あとからその塗料が垂れてくるという、なかなか厄介なもの。

その厄介なものを、意識を集中し、刷毛跡を残さず溜まらないように塗る事自体、技術的には可能な事なのだが、そこまでの時間コスト考えると、新品交換を考えた方がよくなるのです。

そこで私のところでは、サンドペーパーでケレン・清掃を行った後、倉庫に持ち帰って吹き付けで仕上げているのです。

 

 

吹き付けにすることで、凹凸の奥もしっかり入るし、仕上がりも綺麗な状態。

ただし、私のところの吹きつけ機は、小型温風吹付け機であるため、微粒子の状態にならず、多少の吹き付けによる凹凸はでてしまうのだが、それでも刷毛で作業するよりは綺麗で早いのです。

 

その仕上がりがコチラ →  2106071-s.jpg

 

 

ただし、仕上がりはともかくとして、今回使用した塗料が思いのほか臭く、そちらのほうがよほど大変であった・・・・・。

 

 

2009年06月07日はまぞうブログより記事移動

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